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たまに考える人のメモ書き

ふと考えたことを綴る、特に何の意味もない書き溜め。

「忘却の整理学」をよんで。

 タイトルにあるとおり、「思考の整理学」で有名な外山滋比古の「忘却の整理学」を読んだ。

忘却の整理学

忘却の整理学

 

 一言で表すと、「忘却は、思考や知識の贅肉をそぎ落とし、より純度の高い、価値ある記憶にしてくれる有用なもの」ということだと思う。

そのほか、「よく忘れ、よく考えよ」という言葉や、「知識と思考は、反比例する」という言葉が印象的だった。

この本のこともいつかは忘れてしまうのだろうが、忘却を善とする考え方、視点を手に入れたことは忘れないであろう。

 

そして、この本の途中で顕著に感じたのは、著者の意見を補強する客観的なデータが全くと言っていいほど示されていないことだ。著者の意見は有用なものである可能性は、自分の経験と照らし合わせても、高いといえると思うが、すべてを信じ切るのは危険な考えだと思う。中ほどで出てくる、メモを取らない、という意見は、割と賛否の分かれる主張だとも感じるし、「メモ」というもの自体についても定義があいまいである。本書中では、メモは議事録と捉えていると考えてよいと思う。

 

思考の構造化のための「メモ」は本書での批判対象には当たらないであろう。アウトプットとしての「メモ」は引き続き大事にしていきたい。

 

さーて、一冊終わり。